【5月16日 AFP】2026年サッカーW杯北中米大会の4試合に1試合が、厳しい暑さの中で行われると気候専門家ら警鐘を鳴らしたことを受け、国際サッカー連盟(FIFA)はこれに異議を唱えた。
米国では1994年にW杯が開催されたが、地球温暖化により北米での極端な高温のリスクが高まっている。今年のW杯は米国、カナダ、メキシコの共催で行われる。
世界の異常気象の要因を分析している「ワールド・ウェザー・アトリビューション」は声明で、「2026年W杯では、1994年大会と比べて、選手と観客が過酷な暑さと湿度にさらされるリスクが大幅に高まっている」と述べた。
その分析によると、全104試合のうち26試合が、暑さ指数(WBGT) 26度以上の条件で行われる可能性があるという。
国際プロサッカー選手会(FIFPro)は、WBGTが26度に達した場合、選手の熱ストレスが現実的なリスクとなるため、クーリングブレークを推奨している。
この26試合のうち17試合は冷却システムを備えたスタジアムで行われ、選手と観客のリスクは軽減されるが、5試合はWBGT28度以上で行われる見込みで、このレベルではFIFProは選手と観客の安全が確保されるまで試合の延期または中断を求めている。
■中止レベルの暑さ
WWAの共同創設者で英ロンドンのインペリアル・カレッジ教授のフリーデリケ・オット氏は、「選手にとって危険だが、もちろん屋外に集まる観客は医療スタッフのケアが行き届かないため、さらにリスクが高い」と述べている。
試合が行われる全16会場のうち、ダラス、ヒューストン、アトランタの3会場には空調設備があるが、WBGTが26度を超える確率が10%ある試合の3分の1以上は、空調のない会場で行われる。
7月19日にニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われる決勝戦は、WBGTが26度に達する確率が12.5%、28度に達する確率が2.7%あるとWWAは指摘している。
オット氏は「地球最大級のスポーツイベントであるW杯決勝が『中止レベル』の暑さに見舞われる現実的なリスクがあるという事実は、FIFAとファンに対する警鐘だ」と述べた。
AFPの問い合わせに対し、FIFAは大会に向けて講じている予防措置を説明した。
「FIFAは、WBGTや熱指数の監視を含め、気象条件をリアルタイムで継続的に監視し、極端な気象事象が発生した場合には確立された緊急プロトコルを適用する準備がある」と、複数の安全対策の一つとして述べた。(c)AFP
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese