【5月16日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ州で15日、イスラム過激派とみられる武装集団が幼稚園児や小学生数十人を拉致した。保護者や地元住民がAFPに明らかにした。
アフリカで最も人口の多いナイジェリアは、イスラム過激派による反乱と17年間戦っている。イスラム過激派は拉致を主要な戦術としており、2014年にはチボクで女子生徒数百人を拉致するという悪名高い事件も起こした。
サンビサ森林地帯の端に位置する地方自治体アスキラウバの住民や保護者らは、ムッサ村の中央小学校から幼稚園児や小学生35~43人が拉致されたと推定している。サンビサ森林地帯はかつて野生動物保護区だったが、現在はイスラム過激派の根城となっている。
娘とめいを拉致されたブカール・ブバさんによると、襲撃はナイジェリア軍が町を去った直後の午前中に発生した。
ブバさんは、「ナイジェリア軍が町を去ってから30分もたたないうちに武装集団が現れ、小学生と幼稚園児を拉致した」と語った。
イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」による2009年の蜂起を皮切りに始まったイスラム過激派の反乱はピークを過ぎ、暴力行為は沈静化しているが、アナリストらは、2025年以降、襲撃が増加していると警告している。
ナイジェリア政府の統治は農村部にはほとんど及んでおらず、中には完全な無法地帯もある。
別の住民、ダウダ・ポールさんは、園児や児童35人以上が拉致されたと述べた。
イヌワ・アバナさん(40)は、自分の店で仕事をしている時に襲撃を目撃したと語った。
「ムッサ中央小学校の周辺を数台のバイクが走り回っているのを見た」と付け加えた。
アバナさんの娘2人も拉致されたという。
■異例の同時襲撃も発生
ナイジェリアでは昨年、大規模な拉致事件が相次いで発生し、治安の悪さに国際社会の厳しい目が向けられた。
こうした事件の中には、ナイジャ州でボコ・ハラムが数百人の児童・生徒を拉致し、政府が多額の身代金を支払って解決したものも含まれているとされるが、政府は身代金の支払いを否定している。
治安部隊はイスラム過激派との戦いに加え、宗教的・政治的イデオロギーではなく金銭目的で村々を襲撃し、政府の統治が行き届かない農村部で農民や鉱山労働者から「税金(みかじめ料)」を徴収する「盗賊団(バンディッツ)」にも対応しなければならず、手一杯となっている。
ナイジェリアで、盗賊団は主に北西部、イスラム過激派は主に北東部で活動しているが、15日には南部で正体不明の武装集団による三つの学校に対する異例の「同時襲撃」が発生した。(c)AFP
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese