【5月16日 AFP】英国は11日、ロシアによる「ウクライナの子どもたちの強制移住と再教育」計画に「関与・支援している」疑いがあるとして、北朝鮮の松涛園国際少年団キャンプ場に資産凍結制裁を科した。これに対し北朝鮮は15日、英国が北朝鮮のイメージを傷つけ、ロシアとの関係を弱体化させようとしていると反発した。
2022年にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始以来、人権活動家らは、ロシアが占領地のウクライナの子どもたちを「政治的教化」しているとの懸念を表明してきた。
ウクライナを拠点とする非政府組織(NGO)地域人権センター(RCHR)が2025年に発表した報告書によると、ウクライナの被占領地域出身の子ども2人、12歳の少年ミーシャと16歳の少女リザが、北朝鮮の松涛園国際少年団キャンプ場に送られた。
そこで2人は「日本の軍国主義者を滅ぼせ」と教えられ、1968年に米海軍の艦艇を攻撃し、米兵9人を死傷させた退役軍人と面会したという。
英国は11日、松涛園国際少年団キャンプ場に資産凍結制裁を科した。
英外務省によると、同施設にはロシアによる「ウクライナの子どもたちの強制移住と再教育」計画に「関与・支援している」疑いがある。
英国はさらに、同施設が「ウクライナの領土保全、主権、独立を損なう、あるいは脅かす政策や行動を支援している」と非難した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は15日、英国による制裁は「ロシアを悪魔に仕立て上げる陰謀」であり、北朝鮮に対する「耐え難い侮辱」に当たると報じた。
さらに、「これらの行為は、わが国の対外イメージを傷つけ、朝鮮民主主義人民共和国とロシアの友好関係を貶める、極めて非倫理的で政治的な挑発行為である」と付け加えた。
松涛園国際少年団キャンプ場は、北朝鮮の政治体制を若い訪問者に広めるために設立されたと考えられており、KCNAは15日、同施設を「子どもたちの教育と成長のための神聖な拠点」と表現した。
KCNAによると、北朝鮮外務省の報道官は、英国が「ウクライナの子どもたちの『強制移住』という根拠のない問題と、わが国少年団キャンプ場を不当に結びつけている」と非難した。
英旅行会社高麗ツアーズはウェブサイトで、東部元山近郊に位置し、1960年に開設された松涛園国際少年団キャンプ場は、海外の子どもたちを受け入れることで国際友好を促進するために設立されたと説明している。
同サイトによると、同施設は最大1200人の児童・生徒を収容でき、ロシア、中国、タイ、モンゴル、メキシコなどから年間約400人の訪問者を受け入れている。
ウクライナ政府のポータルサイトによると、2022年にロシアによる侵攻が始まってして以来、ウクライナの子ども2318人が行方不明となって今も見つかっていない。2万570人が国外などに強制移住させられ、704人が死亡したとされる。(c)AFP
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