香港(CNN) 中国の最高位の諜報(ちょうほう)機関が表舞台に姿を現し、自国の若者たちについて警鐘を鳴らした。それによると若者たちは外国勢力に欺かれる形で勤勉な努力を怠り、国家の発展を犠牲にして個人の感情を優先しているという。この警告はネット上で大きな反発を招いている。
中国国家安全部の公式アカウントに先週投稿された動画には、軍服に身を包んだ端正な顔立ちの青年が登場。青年は「若者は中国の未来だが、同時に海外にいる敵対的な反中国勢力による思想浸透工作の主要な標的にもなっている」と語っている。
投稿は若者たちに対し、「複雑な意見に潜む罠(わな)」や、「寝そべり」にまつわる言説に警戒するよう呼び掛ける。そのような言説は、勤勉に働くことには意味がないとのメッセージを広めるためのものだという。
競争が一段と激しさを増す中国経済において、勤勉は無益だという見解は確かに広まりつつある。「寝そべり」はそのような考えを象徴する言葉で、もとは2021年の中国国内のオンラインフォーラムに投稿された記事に由来するようだ。現在は削除されたその投稿の筆者は、家の購入や伝統的な家族観を追い求めて一生働き続けるのではなく、シンプルな生活を追求すべきだと提唱していた。
国家安全部の投稿はさらに、外国の政府や組織が中国のインフルエンサーに資金を提供し、オンラインプラットフォームを利用して中国の若者の社会不安を煽(あお)っている事例を最近発見したと主張。「彼らは否定的な感情を捏造(ねつぞう)することで、個人の苦難をより広範な集団的対立へと煽り立て、若者を巧妙に誤った方向へと導く。若者はそれに気付かず、巻き込まれてしまう」と指摘した。
「その最終的な意図は、中国の若者の勤勉精神を蝕み、社会の価値観の基盤をも揺るがしてしまうことに他ならない」。投稿はそう結論している。
この内容はすぐにソーシャルメディア上で炎上した。
一部のユーザーは、資金を提供しているとされる外国がどこなのか、国家安全部が具体的に公表しなかったのはなぜかと疑問を呈した。国が分かれば自分たちから連絡を取り、工作活動と引き換えに資金を得ることができるからだという。
別の投稿では、外国の機関でさえ労働には対価を支払う必要があるのを理解しているのかといった驚きが綴(つづ)られていた。そこには一部の中国企業が景気低迷を理由に給与支払いを遅らせていると広く報じられたことに対する皮肉が込められている。
トニー・ブレア・グローバル・チェンジ研究所(TBI)で中国担当の上級政策顧問を務めるルビー・オスマン氏は、こうした反発について「当局と多くの若者の間で『寝そべり』に対する認識に大きな隔たりがあることを示している」と分析した。
「ほとんどのソーシャルメディアユーザーにとって、『寝そべり』は半分がネット上のジョーク、半分が現状への対処メカニズムだ。国家安全保障の問題にまで高める必要はない」(オスマン氏)
国家安全部は近年、その存在感を強めている。中国で最も人気のあるソーシャルメディアプラットフォームである「微信(ウィーチャット)」に定期的に記事を投稿し、国家機密へのアクセスを狙う外国勢力への警戒を呼びかけている。
その内容によると、外国のスパイは地図アプリから気象観測所まで、あらゆるものに侵入しているという。同部はまた、米英の諜報機関が行っているとされるスパイ活動の詳細や、海外で留学または就労している中国国民が米中央情報局(CIA)に勧誘されているといった事例についても詳述している。
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