【4月29日 AFP】米国務省は28日、建国250年を記念し、表紙の内側にドナルド・トランプ大統領の肖像画を入れた限定版のパスポート(旅券)を発行する計画を明らかにした。米国のパスポートに現職大統領の肖像を掲載するのは初めて。
現職の指導者の肖像をパスポートを掲載する例は、民主主義国家はおろか権威主義国家でもほとんどない。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の肖像を国中に掲示し、個人崇拝を求める北朝鮮でさえ、パスポートには金氏の肖像を掲載しておらず、代わりに聖地である白頭山が描かれている。
米国の党派政治から距離を置いてきたと自負する国務省は、ソーシャルメディアにパスポートの見本を投稿した。見本では、1776年7月4日の独立宣言の文言の上に、厳めしい表情のトランプ氏の肖像が重ねられ、その下には金色の文字でトランプ氏の署名も入っている。
もう一つの限定版パスポートには、米国建国の父たちを描いた歴史的な絵画が掲載されている。
国務省のトミー・ピゴット報道官は「米国が7月に建国250年を迎えるに当たり、国務省はこの歴史的な節目を記念して、特別デザインの米国パスポートを限定数発行する準備を進めている」と述べた。
匿名を条件に取材に応じた国務省関係者によると、トランプ氏をモチーフにしたパスポートは、首都ワシントンの事務所での対面申請でのみ、「在庫がある限り」入手可能となる。追加料金はかからないという。
申請者がトランプ氏の肖像入りパスポートを拒否できるかどうかは現時点では不明だが、パスポートを申請する米国人の大多数は地元の郵便局で申請しており、そこでは限定版は発行されない。
野党・民主党の議員らは、マルコ・ルビオ国務長官によるこのパスポート発行計画を批判した。
下院外交委員会の民主党議員らはX(旧ツイッター)に、「ルビオ国務長官は、トランプ氏の虚栄心を満たすために米国の税金を浪費するのではなく、イランでの勝手な戦争を終わらせるよう上司を説得することにもっと時間を費やすべきだ」と投稿した。
調査によると、有効なパスポートを所持する米国人は全国民の約半数にすぎず、その割合は他の多くの西側諸国よりも低い。また、トランプ氏が大統領選で勝利した州の住民は、敗北した州の住民よりも国外旅行をしない傾向があるとされる。(c)AFP
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