フィギュアスケートの世界選手権が3月末、チェコのプラハで行われました。女子では、金メダルを獲得した坂本花織選手に続いて、千葉百音選手が2年連続の表彰台となる銀メダルに輝きました。千葉選手は、2月にイタリアで行われたミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)では4位でしたが、見事雪辱を果たしました。
演技後半の3連続ジャンプでやや着氷が乱れたこと以外は、流れるような演技でした。ミラノ五輪では、得点が伸び悩む要因となったジャンプの回転不足の判定も、ショートプログラム(SP)、フリーを通じて受けず、持ち味の伸びのあるスケーティングで会場をわかせました。
小さい頃から夢見ていた五輪では、表彰台まで1・28点及ばず4位でした。入賞したとはいえ「その日の夜は全然眠れませんでした」と振り返るほどの悔しさが募ったそうです。日本に帰ってきてからは、世界選手権での巻き返しを誓い、細かい部分にまでこだわって練習に没頭しました。
必死に背中を追ってきた坂本選手は、来季からもういません。千葉選手も、シニア転向3シーズン目を終え、下の世代からの追い上げを受ける年齢になってきました。ただ、記者会見では次世代エース候補の一人としての自覚をにじませました。
「かおちゃん(坂本選手)を継承する1番手は本当にたくさんいます。自分も名前が挙がる一人として頑張っていきたい」
冬のミラノで流した悔し涙は、春のプラハでうれし涙へ変わりました。でも、ここがゴールではありません。「また戻りたい」という4年後の大舞台も待っています。千葉選手は、より高みを目指して再スタートを切ります。
男子は、ミラノ・コルティナ冬季五輪で優勝候補に挙げられながらも、8位に終わったアメリカのイリア・マリニン選手が優勝しました。大会3連覇を果たし、王者復活を印象付けました。フリーはジャンプの構成の難度を落としましたが、それでも2位の鍵山優真選手に合計点で20点以上の差をつけました。「五輪の重圧に比べたら、ほとんど何も感じず、これまでで一番楽に感じられた大会の一つになった」。自信を取り戻したマリニン選手は、4年後へ新たなスタートを切りました。
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