(CNN) 日本の野球は、礼に始まり礼に終わる。棚原安子さんはそう話す。
これはチームメイトや対戦相手、審判、そして観客に敬意を表す行為であると同時に、野球が日本の文化にもたらす意義への賛同とみなすこともできる。日本は米国の国民的娯楽である野球を、単なるスポーツ以上のものとして受け入れてきた。
大阪で長年子どもたちに野球を指導している棚原さんだが、教えているのはゴロの処理や有効なバッティング方法だけではなく、人生そのものだと強調する。
子どもたちには礼儀をわきまえ、きちんと挨拶(あいさつ)することを教えている。CNN Filmsの新作ドキュメンタリー「Homecoming: The Tokyo Series」の中で、棚原さんは少年野球チーム「山田西リトルウルフ」での指導方針についてそう語った。
伝えているのは、育ててくれた人たちに恥をかかせないように成長しなければならないということ。決して自己中心的な欲望やエゴに囚(とら)われてはならないと教える。日本において、野球は人生の教訓を学ぶ場に他ならない。従ってメジャーリーグでの成功を求めて北米へ渡ったプロ野球選手たちにも重い責任が生まれる。そうした人生の教訓を体現する生きた模範として、1億2千万人超の国民の前に立たなくてはならないからだ。
CNNアプリで27日から配信が始まるこのドキュメンタリーでは、昨年の米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブスのシーズン開幕シリーズでプレーしたスター選手たちにかかる重圧が明かされる。ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、カブスの今永昇太、鈴木誠也の5人の日本人選手が東京での同シリーズに出場。日本の球界に燦然(さんぜん)と輝くスターたちが、新たな栄光の歴史を刻んだ。
自分たちが小さかった頃、メジャーリーグは憧れの世界だったと、棚原さんの息子で共にリトルウルフのコーチを務める徹さんは振り返る。日本という国を出て海を渡れば夢のような舞台があり、絶対的なスーパースターがそこでプレーしている。そんな思いを抱いていたという。
当時のMLB選手は日本人には理解できないレベルのプレーをしていたが、それ以降はますます多くの日本人選手がMLBへ行くようになったと徹さん。彼らが活躍するのを見るのはとてもうれしいと話す。
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