(CNN) 中南米ほどKポップ熱に浮かされている場所は、世界にほとんどない。
韓国を代表する男性アイドルグループ「BTS」が4年近い活動休止を経て開催するワールドツアーも、中南米で数回の公演が組まれ、現地では復活への期待が高まっている。
BTSの活動休止期間中も世界中で韓流ブームは続いていた。熱烈なファン層を維持する中南米では、その勢いが特に目立つ。
X(旧ツイッター)は2021年にまとめた統計で、Kポップのファンが最も多い国としてブラジル、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、コロンビアを挙げた。音楽配信サービス大手のスポティファイも最近、メキシコは世界最大級のKポップ市場だと伝えた。
その人気を最もよく体現しているグループは、幅広い支持を集めるBTSだろう。ファンクラブの呼び名である「ARMY(アーミー)」は、ファンたちの忠誠心や組織化された活動を象徴している。
BTSはメンバーの兵役で活動を休止する前から、国境や言葉の違いを超えて絶大な人気を誇っていた。
待望の復帰ツアーは韓国の首都ソウルを皮切りに開催され、秋には会場を中南米に移してボゴタ(コロンビア)、リマ(ペルー)、サンティアゴ(チリ)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、サンパウロ(ブラジル)を回る。
メキシコではチケットの転売価格が高騰し、1枚9000ドル(約140万円)にも達している。
ペルーのファンたちは、メンバーが上空の飛行機から見下ろす眺めを良くしようと、植樹に精を出している。
チリでは、10月に2回予定されるコンサートの会場が確定していないと心配する声が上がっている。
中南米には、Kポップのファン文化がさまざまな形で広がっている。
コロンビアでは、Kポップの音楽に合わせてダンスを競うチームが急増し、コミュニティーを形成しつつある。
メキシコ市では、韓国と日本の商品や食品を扱うショッピングセンター「フリキプラサ」でKポップのイベントが開かれ、ファンたちでにぎわう。同国でのBTS人気があまりに高いため、シェインバウム大統領は韓国に対し、ツアーの公演を増やしてほしいと要請した。
韓国との間で24年に国交を樹立したばかりのキューバでもKポップのブームが巻き起こり、ファン主催のダンスイベントが開かれている。
だが米ジョージア大学でエンターテインメントとメディアを研究するベンジャミン・ミン・ハン教授によると、コミュニティーづくりの大半はSNS上で進んでいる。
ハン氏によると、Kポップの人気は上昇中だが、その文化は今もややニッチで、一部では比較的なじみが薄いととらえられている。
これがファンの疎外感につながることもあり、さらにはファン同士の仲間意識を強めることにもなるという。
そんなファンたちは、寛容や自尊心の大切さを説くKポップアイドルの言葉に慰めを見いだす。
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