東京(CNN) トシマ・ヨウコさん(76)にとって、このところの冬の厳しさは一段とこたえる。
年をとったせいかもしれないが、雪の降り方が以前より激しくなったように感じるという。
暖かい季節であれば、トシマさんの故郷の秋田県大仙市は理想の生活場所に思える。緑豊かな公園や長い歴史を誇る神社があり、夏には有名な花火大会に数十万人の観光客が訪れる。
しかし、冬になると様相は一変する。
夏の間は一人暮らしでも問題ないが、冬は雪のせいで非常に難儀するとトシマさんは話す。
この数カ月、気温が氷点下を記録する中、トシマさんの家の玄関先には雪が「山のように」積もったこともあった。どんなに雪かきをしても、またすぐに積もってしまうという。
1日や2日、何もできずに雪に閉じ込められてしまう日もある、とトシマさん。自分の身の安全が心配で、最近は何が起こるか分からないという不安を感じるようになったという。
こうした苦難は確かに過酷ではあるが、実際にはもっとひどい事態になっていた可能性もあった。
この冬、秋田県を含む日本北部を襲った記録的な大雪のため、少なくとも68人が死亡。このうち58人が65歳以上だった。消防庁によると、死者の大半は除雪作業中に亡くなったという。
気象庁によれば、秋田県に隣接する本州最北端の青森県では2月に積雪が1.7メートルに達し、40年ぶりの記録となった。
日本は人口の高齢化を長年の課題として抱えている。これは経済成長を阻害し、公的財政に多大な負担を強いている。
しかしより差し迫った問題として、こうした人口動態の変化により、多くの孤立した高齢者が命にかかわる猛吹雪に自分一人で立ち向かわざるを得ない状況に置かれている。しかもトシマさんが懸念していた通り、気候変動の影響で雪害はますます激しさを増している。
青森県で一人暮らしをするミナトヤ・サトコさん(66)は冬の間、高齢者の除雪支援に派遣された自衛隊に連絡を取ろうとしたが、隊員たちもまた状況に対応しきれていないようだったと振り返る。
通話が混み合っているのかホットラインにかけてもつながらないので、結局自衛隊を頼るのは諦めたという。近くに身内がいるわけでもないため、今は可能な限り自力で何とかしようとしている。
高齢者が地方に残る一方、その子どもたちはより良い就職の機会を求めて大都市へ移り住む。そんな傾向が数十年にわたって続いてきた。2020年の国勢調査によると、雪の多い北部の道や県では年齢の中央値が約50歳で、首都東京よりも5歳高い。
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese