(CNN) 在米中国大使館はこのほど、トランプ米大統領が中心となってフロリダ州で開催された「米州の盾サミット」を揶揄(やゆ)するAI(人工知能)生成の動画を短時間公開した。トランプ氏はこのサミットで登壇し、中南米における「敵対的な外国の影響」について警告を発していた。
中国大使館の公式X(旧ツイッター)アカウントで公開されたこの動画は、国営新華社通信が制作した。タイトルは「米州の盾か、それとも米州の枷(かせ)か?」だ。
18秒のアニメーションでは、スーツを着たハクトウワシが、中南米諸国を象徴すると思われる白いハトたちの会議を主宰している。
ハクトウワシがテーブルの赤いボタンを押すと、会議室の外で大きな爆発が起きる。ワシは赤、白、青の3色の盾を取り出し「皆の安全を守る」と約束する。しかし盾はすぐに檻(おり)に変わり、怯(おび)えるハトたちを閉じ込めてしまう。ワシは「落ち着いて。安全のため、時には少しばかりの統制が必要なこともある」と語る。
13日未明までに、この動画は大使館のXアカウントから削除されていた。
CNNはこの動画について米国務省にコメントを求め、現在回答を待っている。
動画の公開の数日前に開催された上記の「米州の盾サミット」には、12の中南米諸国から右派および中道右派の指導者が集まった。動画の内容は、トランプ氏がサミットで提示した「地域軍事連合」の創設案に疑問を投げかけているように見える。
サミットは主に安全保障上の取り組みとして位置づけられたが、トランプ氏はこの機会を利用して中南米地域における中国の影響力拡大についても警鐘を鳴らした。これは西半球での米国の「優位性」を再確認するという、政権の広範な計画の一環とみられる。
中国は数十年にわたり、この地域における商業、金融、インフラ面での関係を拡大してきた。近年は複数の中南米諸国にとって主要な貿易相手国の一つとなり、大規模な戦略的プロジェクトに資金を提供している。
その最新の例の一つが中国の海運大手、中国遠洋海運集団の支援を受けて2024年に開港したペルーの「チャンカイ・メガポート」だ。この港は南米・アジア間の海上輸送時間を大幅に短縮する。
貿易の伸びも、こうした緊密な関係を反映している。中国税関総局(GACC)によると、25年1月から11月までの中国から中南米への輸出は、前年同時期と比較して9.3%増加した。
米国と政治的に近い国々でさえ、中国との強固な経済関係を維持している。例えばアルゼンチンでは、昨年の中国からの輸入額が160億ドル(約2兆5500億円)を超え、前年比57.1%の増加を記録した。同国のミレイ大統領は中南米地域におけるトランプ氏の最も忠実な支持者の一人だが、対中貿易は大幅に拡大しているのが実情だ。
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