(CNN) 5日に行われたサッカー女子のアジアカップ・グループリーグで開催国オーストラリア戦に臨んだイラン代表チームについて、試合前の敬礼と国歌斉唱を強制されたとも取れる出来事があった。チームに近い情報筋がCNN Sportsに語った。この数日前の大会初戦では、チームは敬礼と国歌斉唱を拒否していた。
2日の韓国との初戦をイランは0―3で落とした。チームを率いるマルズィエ・ジャファリ監督はこの試合の前、中東で勃発した戦争やイランの最高指導者ハメネイ師の死亡に関するコメントを拒否。キックオフ直前の代表チームも、イラン国歌が演奏される中で沈黙を守り、ただ前を見つめていた。
この行動は多くの人々からイランの体制に反抗する意思表示と解釈されたが、チームは国歌斉唱中に沈黙した目的を公式に発表していない。
それでもこの行動はイラン政権の不興を買ったようだ。ソーシャルメディアに投稿された映像には、国営メディアの司会者が選手たちを「裏切り者」と呼び、「通常以上に厳しく対処しなければならない」とほのめかす様子が映っている。
情報筋がCNN Sportsに明かしたところによると、選手たちは厳重な警備下に置かれ、イランの治安部隊から常時監視されている。治安部隊には精鋭のイラン革命防衛隊(IRGC)所属とみられる男性1人も含まれているという。5日の試合前、選手たちは家族への脅迫などを通じて圧力を受け、最終的には自国の体制への支持を表明するよう強要されたと情報筋は語った。オーストラリアとのこの試合は0―4で敗れた。
オーストラリア戦を前に、イラン代表フォワードのサラ・ディダール選手はメディアの取材に対し感情を吐露。涙をこらえながら選手たちの家族について語った。
AP通信によるとディダール選手は「イランと、イランにいる私たちの家族に起こったことを私たちは皆心配し、悲しんでいる。自分たちの国に良い知らせが届くことを心から願う。そして、この国が力強く生き続けることを願っている」と述べた。
イラン代表のジャファリ監督は、停電などの理由からチームは本国の家族らと全く連絡が取れていないと示唆。「家族や愛する人、そして国内にいる他のすべてのイラン人の健康状態について、当然ながら私たちは非常に心配している」と述べた。AP通信が報じた。「それでも私たちがここに来たのはプロのサッカー選手としてプレーするためであり、サッカーと試合に集中できるよう最善を尽くす」(ジャファリ氏)
8日に行われるグループステージ最終戦フィリピン戦の前には、選手たちは再び敬礼と国歌斉唱を行うことになるとみられる。チームが大差で勝利すれば、理論上はグループ3位以内のチームとして決勝トーナメントに進出できる可能性がある。しかし敗退した場合には、同日中にイランに帰国する見通しとなっている。
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