【2月24日 AFP】ロシアの石油輸出について、昨年は減少したものの、2022年のウクライナ侵攻前より依然として多い水準にあるとする報告書が24日、発表された。報告書の著者らは、より厳格な制裁の履行を呼びかけた。
フィンランドの研究機関「エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)」の報告によると、西側諸国がロシアの「影の船団」抑制を狙って制裁を科しているにもかかわらず、戦争4年目の時点で、ロシア産原油の輸出量は侵攻前の水準を6%上回っている。
ロシアの「影の船団」は、所有関係が不透明なことが多い老朽化したタンカーで構成され、欧州連合(EU)、米国およびG7が科した制裁を回避するために使われている。
一方で、ロシアの戦費を支える石油収入は、ロシアが価格割引を余儀なくされているため、侵攻前の水準を下回っているという。
CREAのアナリストで報告書の共同執筆者であるアイザック・レビ氏はAFPに対し、「新たな措置と執行強化の結果、ロシアの化石燃料輸出収入は大幅に減少した」と説明した。
ただし、「制裁国側が未対応のまま残している重大な抜け穴や領域が依然として存在する」ため、輸出量は高水準を保っているという。
抜け穴には、船舶の虚偽船籍登録のほか、ロシア産原油から精製された燃料が制裁国側へ再輸出される問題も含まれる。
レビ氏は「過去6か月以内にロシア産石油を受け取った製油所や貯蔵ターミナルからの輸入を禁止することを提案する」と述べた。
■ 原油は中国、インド、トルコへ
報告書によると、ロシアの主要輸出品の一つである原油の輸出収入は、2月24日までの1年間で前年同期比18%減の855億ユーロ(約15兆6000億円)だった。
同期間の輸出量は6%減の2億1500万トンだった。
ロシア産原油の93%は、中国、インド、トルコ向けに輸出された。
報告書はまた、EUと英国に対し、「欧州および英国の沿岸に重大な環境・安全保障上の脅威をもたらすロシアの影の船団の船舶を拘束する」よう求めた。
EUは、欧州の港湾や海事サービスの利用を禁止されている「影の船団」関与が疑われる船舶598隻をリスト化している。
さらに報告書は、ロシア産原油輸入を続けているハンガリーとスロバキアに対しても停止を呼びかけた。
EUのロシア産石油輸入制裁の適用除外を受けているこの2か国は、2025年最初の10か月間に前年同期比11%多いロシア産原油を輸入したという。(c)AFP
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