(CNN) 雪崩が発生すると、山全体がうなりを上げる。渦巻く雪の塊は蒸気機関車のように迫り、斜面を下りながら数千トンもの雪や岩を巻き込み、時速130キロに達することもある速度で雪煙を巻き上げる。
雪崩は山岳地帯で最も危険な自然現象の一つだ。米カリフォルニア州で発生した雪崩では、友人同士だった6人を含む9人のスキーヤーが死亡した。
そして今冬の欧州は、特に危険な状況が続いている。
欧州雪崩警報サービス(EAWS)によると、2025年10月以降、少なくとも99人が死亡した。大半は、フランスやイタリア、スイス、オーストリアなどにまたがる欧州のスキーの中心地であるアルプス山脈で発生している。
フランス・アルプス地域だけでも、この冬最初の死亡事故が起きた昨年12月26日以降、28人が雪崩で死亡した。フランスの全国降雪雪崩研究協会(ANENA)によると、この時期の雪崩による死者数は平均8人で、大幅な増加だ。イタリアやスイスでも、死者数は例年を大きく上回っている。
その圧倒的で恐ろしい威力を示すように、スイスでは雪崩で列車が脱線して乗客5人が負傷した。また今月には、フランスの山腹にある山小屋が雪崩に襲われ、窓ガラスが割れ、台所に大量の雪が流れ込んだ。
雪崩の発生には、雪と、30度以上の斜面、そして、引き金の三つが必要だ。引き金には新雪や融雪、人や動物、風などがある。
アルプスでは毎年こうした現象は発生するが、今冬は特定の気象条件が重なり、例年以上に危険になっているとANENAのステファン・ボルネ所長は説明する。
昨年11月の初雪の後、高気圧に覆われる期間が長く続き、地表の雪は「角ばった粒状」へと変化した。これは、大きな砂糖の結晶のような形で、周囲の雪の層と効果的に結合しない。
この種類の雪自体は危険ではないが、その上に新雪が積もると「このもろい層が引き金となり、ボールベアリングのように作用する。ベルトコンベヤーのように雪崩が滑りやすくなる」とボルネ氏は言う。
さらにここ数週間、欧州各地で数メートルに及ぶ新雪が降った。異例の南寄りのジェット気流の影響で大量の降水が続き、低地では洪水も発生している。
ボルネ氏によれば、同時に風によって雪が供給されているため、地表に大量の雪が積もっているという。
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