【2月22日 AFP】アラブ・イスラム諸国は22日、米国のマイク・ハッカビー駐イスラエル大使が、中東の広大な地域に対してイスラエルが聖書に基づく権利を持つと示唆した発言を、共同で非難した。
バプテスト派の元牧師で、親イスラエル派として知られるハッカビー氏は、20日に公開された極右論客でありイスラエルを批判するタッカー・カールソン氏のポッドキャストに出演した。
その中でカールソン氏が、イスラエルがエジプトのナイル川からシリアおよびイラクを流れるユーフラテス川までの土地を有する権利があると解釈されることのある聖書の一節の意味について問いただすと、ハッカビー氏は「彼ら(イスラエル)が全部取ってしまっても構わない」と述べた。
これについて追及されたハッカビー氏はその後、イスラエルは「そのすべてを取ろうとしているわけではない」と続け、「あれは多少誇張した言い方だった」と付け加えた。
22日を迎えて反発が大きく広がり、十数か国のアラブ・イスラム諸国などがハッカビー氏の発言を「危険で挑発的」と非難する共同声明を発表した。
声明を発表したのはアラブ首長国連邦(UAE)外務省で、署名したのはUAE、エジプト、ヨルダン、インドネシア、パキスタン、トルコ、サウジアラビア、カタール、クウェート、オマーン、バーレーン、レバノン、シリア、パレスチナの他、イスラム協力機構(OIC)、アラブ連盟、湾岸協力会議(GCC)といった地域の主要機関となっている。
声明は、ハッカビー氏の発言が国連憲章に反し、ガザ戦争の緊張緩和や包括的な解決に向けた政治的展望を進める努力に逆行するものだと述べた。
これに先立って複数のアラブ諸国が個別に非難声明を出し、サウジアラビアは発言を「無謀」かつ「無責任」と表現し、ヨルダンは「地域諸国の主権に対する侵害だ」と述べた。
またエジプト外務省は、「イスラエルは占領下のパレスチナ領土やその他のアラブの土地に対して主権を持たない」と改めて強調している。
パレスチナ自治政府はX(旧ツイッター)で、ハッカビー氏の発言が「イスラエルによるヨルダン川西岸の併合を拒否するドナルド・トランプ米大統領の立場と矛盾している」と述べた。(c)AFP
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