イタリアで開幕したミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)で、日本選手の活躍が期待されるノルディックスキーのジャンプ競技。北海道の北部にある下川町では、この冬3回目となるスキージャンプの体験会が行われ、10人の子どもたちが参加しました。
町教育委員会が十数年前から年1回実施してきましたが、この冬から複数回に変更しました。背景には、葛西紀明選手や伊藤有希選手らトップ選手を育ててきた下川ジャンプ少年団の団員減少があります。
下川町は人口約2700人の小さな町ですが、4基のジャンプ台を持ちます。同町出身、または下川商業高校卒で冬季五輪代表に選出された選手は8人。そのうち、葛西選手、岡部孝信さん、伊東大貴さんの3人が、五輪で計6個のメダルを獲得しています。
少年団の発足は1977年。これまで小中学生で構成していましたが、現在所属するのは小学3年の和田彩葉さん(9)と同4年の工藤みはなさん(10)だけです。2人は「前から風がきて、その風に乗るのが好き」と魅力を語ります。
一方、少年団と共に練習する下川商高スキー部には10人が所属します。練習環境を求めて道外からの入部も多いそうです。3年の小林裕大さん(18)も「ジャンプに集中できる環境が良い」と故郷の山形県南陽市を離れて入学しました。卒業生の伊藤選手や二階堂蓮選手はミラノ冬季五輪代表に名を連ねます。
スキージャンプで町をアピールする取り組みも始まりました。昨年12月、参加費無料で「ジャンプの聖地」巡礼モニターツアーを開催。葛西選手らのゆかりの地を巡り、スキージャンプ体験も行いました。
企画したのは、葛西選手と親しいスポーツマーケティング会社「スポーツ・アンド・コミュニケーションズ」の丸山智弘さん(58)です。「下川はすてきな人が多く、応援したい気持ちになる魅力があります」と語ります。この会社はジャンプ競技の魅力を伝える活動も行い、グッズの販売収益の一部を少年団などの活動資金に充てる仕組み作りにも力を入れています。
子どもたちの体験会を視察した丸山さんは「『下川でやるとオリンピックに出られるかも』と思える、良い意味での勘違いが大事。そのためにも体験会は重要で、日本全国から子どもを集めたいです」と意気込んでいます。【宮間俊樹、写真も】
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