(CNN) トランプ米大統領は24日、カナダに対して、中国と貿易協定で合意すれば、カナダからの輸入品に100%の関税を課すと警告した。カナダは米国にとって第2位の貿易相手国。
今回のトランプ氏の警告は、カナダのカーニー首相との対立を一段と深める恐れがある。トランプ氏とカーニー氏を巡っては、カナダ・オンタリオ州がレーガン元米大統領の関税に関する演説を使った広告を出したことをきっかけに、報復的な関税の警告が続いている。
トランプ氏は、カーニー氏を「知事」と呼び、カナダを米国の「51番目の州」にすべきだという自身の主張になぞらえて揶揄(やゆ)した。
トランプ氏はSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「もしカーニー知事が、中国が米国に商品や製品を送り込むための『積み替え港』としてカナダを使えると思っているなら、それは大きな間違いだ。中国はカナダを生きたまま完全に食い尽くし、ビジネス、社会の基盤、生活様式そのものを破壊するだろう」と書き込んだ。
トランプ氏の今回の発言は、これまでの姿勢とは一変した。トランプ氏は16日、記者団に対し、カナダと中国が貿易協定を結ぶことについて肯定的な発言をしていた。
カーニー氏は今月、中国を訪れ、習近平(シーチンピン)国家主席と会談。「新たな戦略的パートナーシップ」を打ち出し、カナダは、中国製電気自動車(EV)への関税の緩和などを発表した。中国側も年内に、カナダ産のキャノーラ種子やロブスター、エンドウ豆に対する関税障壁を引き下げる見通しだ。
どのような「合意」がトランプ氏が指摘する関税発動に該当するのかは不明だ。ホワイトハウスはCNNのコメント要請に応じなかった。
カナダのルブラン財務相はトランプ氏の発言後、SNSに、カーニー氏が述べたとおり、カナダと米国は経済と安全保障の分野で卓越したパートナーシップを築いてきたと投稿。「中国との自由貿易協定を追求しているわけではない。達成されたのは、いくつかの重要な関税問題の解決だ」と指摘した。
カーニー氏は20日、スイスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での演説で、カナダの進む道を示していた。カーニー氏は演説の中で、より強い国々が「経済統合を武器」にし、「関税」をてこに、「サプライチェーン(供給網)を脆弱(ぜいじゃく)性として利用」していると警告していた。
カーニー氏は米国を名指ししなかったものの、世界は移行期ではなく断絶の中にあるとし、中堅国が結束して行動し、交渉の席に着かなければ、自分たちがメニューに載せられてしまうと訴えた。
米シンクタンク「外交問題評議会(CFR)」の国際貿易の上級研究員、イヌ・マナク氏は「トランプ氏は、ダボスで脚光を浴びたカーニー氏を激しく非難しているようだ。グリーンランドに関税を課すことはできなかったため、今度は別の威嚇の対象を探している」と指摘した。
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