(CNN) 単なる友人以上の存在、さらには心の支えになってしまうAI(人工知能)チャットボットに警戒を――。ローマ教皇レオ14世は24日、過度の「愛情」を示すチャットボットについて警鐘を鳴らし、人間がAIを相手に深い感情的な絆を育むのを防ぐ規制を求めた。
米国生まれのレオ14世は、カトリック教会の年次行事「世界広報の日」を見据えて発表したメッセージで、AIが人間の創造性や意思決定を希薄化する危険性に言及した。
レオ14世は「情報フィードをスクロールする際、自分たちがやり取りしている相手が人間なのか、ボットなのか、あるいはバーチャルインフルエンサーなのか見分けるのは一層難しくなりつつある」と記した。
さらに「チャットボットはいつでもそばにいて利用できるだけでなく、過度の『愛情』を示すように作られているため、私たちの精神状態の隠れた支配者になってしまう。こうしてAIは人々の親密な領域に入り込み、占拠する」とも指摘した。
レオ14世は前任者に比べ積極的にデジタル世界に関わる姿勢を見せている。司教や枢機卿を務めた時代にはX(旧ツイッター)のアカウントを持ち、教皇となった今は、アップルウォッチか別のスマートウォッチとみられるものを身に着けている。
選出後まもなく、レオ14世はAIを教皇在任中の焦点にしたい考えを示し、発展するテクノロジーに対する倫理的枠組みの必要性を訴えていた。
昨年末には、AIチャットボットとやり取りした後に自殺した14歳少年の母親、ミーガン・ガルシアさんと面会。最新のメッセージでは、この分野で行動を起こすよう各国政府や国際機関に呼びかけた。
「適切な規制を設ければ、人々がチャットボットに愛着を抱くのを防ぎ、虚偽のコンテンツや人心操作を図るコンテンツ、誤解を招くコンテンツの拡散を抑制し、欺瞞(ぎまん)に満ちたコピーから情報の完全性を守ることができる」と記している。
レオ14世はまた、AIが生成したコンテンツと、ジャーナリストを含む人間が作成したコンテンツを明確に区別する必要性も訴えた。
「ジャーナリストや他のコンテンツクリエーターの作品に対する著作権や所有権を保護する必要がある」「情報は公共財だ」
さらにメディアや通信企業に対し、「職業上の価値観」に反する場合には、「注目を集める時間をほんの数秒増やす目的」でアルゴリズムを使うべきではないと訴えた。
カトリック教会の「世界広報の日」は5月17日に行われ、今年は技術革新の時代における人間の尊厳の保護に焦点が当てられる。
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