(CNN) 今週、世界は核に関する新たな節目を迎えた。ロシアや米国といった国々が軍事的威嚇を続ける最近の状況から考えると意外に思えるかもしれないが、節目の内容は前向きなものだ。
「今日現在、世界は8年4カ月と11日間を核実験なしで過ごした。ここからは核爆発のない日々の最長記録が毎日更新されていくことになる」。憂慮する科学者同盟(UCS)の上級科学者ディラン・スポールディング氏は、今回の節目について14日のブログ記事でそう述べた。
14日の画期的な出来事は、1945年7月16日に米国がニューメキシコ州アラモゴードで核実験装置を爆発させることで核時代の幕開けを迎えて以来、地球上で核爆発のない期間が最長となったことを意味する。「トリニティ実験」と呼ばれるこの実験に続き、第2次世界大戦末期の広島と長崎に原子爆弾が投下された。
世界での直近の核実験は、北朝鮮が2017年9月3日に行った。
これまでの核実験未実施期間の最長は、パキスタンが最後に核実験を実施した1998年5月30日から、北朝鮮が初めて核実験を実施した2006年10月3日までだった。
スポールディング氏は、トランプ米大統領が核実験再開をちらつかせていることを踏まえ、この「連勝記録」がいかに脆(もろ)くなっているかを警告している。
「このパンドラの箱を再び開けるのは不必要であり、賢明でもない」。スポールディング氏はそう記している。
「抑制されない核実験は競争と不安定性、そしてただでさえ危険な世界の現状に到底許容できないほどの不確実性をもたらす」(同氏)
もう一つの警告サインとして、トランプ氏は、米ロ両国が保有する配備可能な核兵器の数に上限を設ける核兵器条約の2月5日の失効を受け入れる用意があると述べている。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、ロシアは世界最大となる4300発以上の核兵器備蓄を保有する。米国は約3700発を保有しており、両国で世界の核兵器の90%を占める。
軍備管理協会(ARCA)によれば、トリニティ実験以降、世界では8カ国が2056回の核実験を実施している。
米国は1030回と最も多く、次いでロシアがソ連時代と合わせて715回、フランスが210回、中国と英国が45回ずつ、北朝鮮が6回、インドが3回、パキスタンが2回となっている。
これらの実験は、太平洋の環礁から米国と中国の砂漠、ロシアの北極圏に至るまで、様々な場所で行われ、しばしば人体や環境に甚大な被害をもたらしている。
核兵器実験は爆弾の新たな進歩の効果を測るため、あるいは既存の兵器が発射後に機能することを確認するために行われる。
スポールディング氏をはじめとする科学者たちは、こうした実験はすべて不要だと述べている。核保有国は現在、核爆発の瞬間まで核プロセスを模倣できる「未臨界実験」を行う技術を有しているからだ。
スポールディング氏によると、米国が核実験を実施すれば、同国がこれまで膨大な核兵器を信頼できる形で管理してきたかどうかが疑問視されることになるという。
「トランプ政権は核実験を抑止力への貢献と捉えているかもしれないが、実際には米国の核兵器備蓄に対する容認できない不信感を露呈し、逆効果をもたらす可能性がある」とスポールディング氏は述べた。
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