(CNN) 2026年に米国・メキシコ・カナダで共同開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が行われ、開幕から決勝に向けた大枠が示された。抽選会は米首都ワシントンで華やかな演出の中で行われ、トランプ米大統領が新設された「FIFA平和賞」を授与される場面もあった。
大会には48カ国が出場して最高峰を争う。グループ分けが確定し、各チームは開幕に向けて本格的な準備に入る。
開幕戦は来年6月11日にメキシコ市で、メキシコと南アフリカが対戦する。
「死の組」とみられるI組には、強豪のフランスとノルウェー、さらに実力を備えたセネガルが同居し、序盤から激戦が予想される。
一方で米国とスペインは比較的有利とみられる相手と同組になった。
米国は今回の抽選結果にとりわけ満足しているだろう。強豪国との対戦を避けることに成功し、決勝トーナメント進出に自信を深めているはずだ。
米国は、オーストラリア、パラグアイ、そして欧州プレーオフC(スロバキア、コソボ、トルコ、ルーマニアのいずれか)の勝者と同じ組に入った。
米国のポチェッティーノ監督は抽選前、CNN Sportsに対し、目標はW杯優勝だと語っていた。依然として実現の可能性は高いとは言えないものの、世界ランク14位の現状を考えれば、この抽選結果はかなり恵まれていると言える。
そのほかでは、優勝候補のひとつとされるスペインも満足できる結果といえそうだ。対戦国はカボベルデ、サウジアラビア、ウルグアイに決まった。
前回王者のアルゼンチンや優勝候補の一角イングランドも比較的楽な組に入ったといえるが、大会が始まれば何が起こるか分からない。
この日の「勝者」にはもちろんトランプ大統領も含まれる。ワシントンのケネディ・センターで行われた式典でホスト役として存在感を示し、創設されたばかりの「FIFA平和賞」を受け取った。
新たに設けられたFIFA平和賞の選考過程は不透明なままだったが、トランプ氏は、これまでトランプ氏のノーベル平和賞受賞運動を支持してきたインファンティノFIFA会長から直接賞を授与された。
W杯出場を果たしたチームが大きく落胆する理由は本来ない。だが、今回の抽選によって厳しい道のりが待ち受けるチームもある。
とりわけI組は厳しい組み合わせとなり、早い段階で強豪同士が激突することになる。前回大会で準優勝したフランスは、ノルウェー、セネガル、そして大陸間プレーオフ2(ボリビア、スリナム、イラクのいずれか)の勝者と対戦する。
フランス、ノルウェーはいずれも世界的なスター選手を擁しており、残る2チームにとって前途は険しい。まさに「死の組」と言える。
W杯初出場のキュラソーも難しい試練に直面している。ドイツ、コートジボワール、そしてダークホースとされるエクアドルと同組になったからだ。
キュラソーは初戦で4度のW杯優勝を誇るドイツと対戦するが、こうした大舞台こそ望んでいたものなのかもしれない。
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