(CNN) 数々の賞を受賞した英国の劇作家で脚本家のトム・ストッパードさんが死去したことが分かった。88歳だった。所属事務所のユナイテッド・エージェンツが明らかにした。
ストッパードさんはチェコスロバキア生まれ。米国ではおそらく、1998年のアカデミー賞映画「恋におちたシェイクスピア」の脚本をマーク・ノーマンさんと共同執筆した経歴が最もよく知られている。
近年では、2023年の戯曲「レオポルトシュタット」で5度目となるトニー賞を獲得。初めてトニー賞を受賞したのは1968年で、「ハムレット」にメタ演劇的なひねりを加えた「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」が評価された。
ノーマンさんはCNNへ寄せたメールで、ストッパードさんと「一緒に働けたのは喜びだった」と振り返った。
「彼は巨匠シェイクスピアも私たちと同じエンターテイナーだったことを理解していた。彼の脚本を突き動かしていたのはその精神だ」とノーマンさん。「私の思いは遺族と共にある」と弔意を示した。
ユナイテッド・エージェンツは声明で、「愛すべきクライアントであり、友人でもあったトム・ストッパードが英ドーセットの自宅で穏やかに息を引き取ったことを深い悲しみと共に発表する。家族に囲まれながらの最期だった」と明らかにした。
英チャールズ国王は29日の声明で、「我が国有数の作家だったサー・トム・ストッパードが死去したことを知り、深い悲しみを覚えている」と表明した。チャールズ国王の母エリザベス女王は1997年、ストッパードさんに「ナイト」の爵位を授与した。
チャールズ国王はストッパードさんについて「才能を軽やかにまとった親友で、どんな題材にもペンを向けることができ、観客に挑戦状をたたきつけて感動と勇気を与えた。その作品は彼自身の人生から生まれたものだった」とつづり、「彼の愛する家族に心からの哀悼の意を表明する。『すべての出口はどこか別の場所への入口と見なすべき』という彼の不朽の言葉に慰めを見いだそう」と記している。
ストッパードさんの出生名はトマーシュ・ストラウスレル。現在のチェコにあるズリーンで世俗的なユダヤ人の家庭に生まれた。一家は1939年のナチス侵攻から逃れまずはシンガポール、続いてオーストラリア、インドへと避難した。親族の多くはホロコースト(ユダヤ人大虐殺)で殺害された。
ストッパードさんの父親は、乗船していた船が旧日本軍に沈められ死亡。その後、母親が英国人のケネス・ストッパードさんと再婚し、一家で英国へ移住した。こうしてトマーシュ・ストラウスレルはトム・ストッパードになった。
一時ジャーナリストとして働いた後、演劇の世界で成功を収め、幅広い作品を残した。数々の戯曲に加え、ラジオドラマやテリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」のような風刺映画の脚本も執筆。書籍の映画化では2012年の「アンナ・カレーニナ」の脚本や、J・G・バラードの自伝的小説を翻案した1987年の「太陽の帝国」も手掛けた。
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