かつて小売りの王者ともいわれた「総合スーパー」。時代とともに失ってきた存在感を取り戻そうとする新たなお店がきょうオープンしました。その“秘策”とは?
記者
「駅から徒歩3分のところに、見慣れない看板のスーパーがきょうオープンしました」
きょう、都内に1号店を出した「トライアル西友」。九州を地盤とするトライアルが7月に買収した西友の店舗を改装した“新しい”スーパーです。
ウリは、豊富な出来たてパンや店内での製造に変更した新鮮な寿司や肉!
「お肉も美味しそうなのがいっぱいあった。種類も豊富になってる」
もちろんITを祖業とするトライアルの強みを活かして…
記者
「かざすだけで、商品と価格が読み込まれました」
プリペイドカードなどを事前登録しておけば、ゲートを通過するだけで会計が終わる仕組みも導入。
「合計金額が出ていると、残りこのぐらいだからこれぐらいにしておこうかなとか、予算が立てられる」
2階にはトライアルのプライベートブランドの衣料品も初めて展開します。
しかし、食品も衣料品もという“総合スーパー”はいま苦戦を強いられています。というのも…
流通アナリスト 中井彰人 氏
「2階3階の利が少し高い。そこの粗利が取れるか取れないかで、スーパーの成否が決まっていた。全体として(利益が)合わないとなり、総合スーパー自体がどんどん転換している」
たとえばイトーヨーカ堂は、今年2月までに不採算店舗を閉店し、新たに食品と医薬品に注力する方針に転換。イオンも、総合スーパーは営業赤字で、好調な食品特化の店の拡大を進めています。
では、トライアルの秘策はというと…
STリテール 出口直樹 社長
「(2階フロアが)支持をいただけているとはなかなか言い難いかたちではあった。2階フロアに立ち寄りたくなる、楽しい売り場展開を意識してつくっている」
酒の売り場を1階から2階に移し、面積を3倍に拡大。品揃えを強化するなどして総合スーパーの“再生”を目指す方針です。
総合スーパーが姿を消しつつある中、駅前という好立地を活かして首都圏で存在感を見せられるのでしょうか。
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