(CNN) 滑らかな歌声でレゲエというジャンルの普及に貢献した歌手のジミー・クリフさんが死去した。81歳だった。妻のラティファ・チェンバースさんが24日、SNSで明らかにした。
チェンバースさんは「深い悲しみとともに、夫のジミー・クリフが発作とそれに続く肺炎のためこの世を去ったことをお知らせします」と投稿した。「彼とともに歩んでくれた家族、友人、アーティスト仲間、同僚たちに感謝します。世界中のファンのみなさん、みなさんの支えが彼のキャリアを通じての力でした。彼はすべてのファンの愛に心から感謝していました」
クリフさんは「ユー・キャン・ゲット・イット・イフ・ユー・リアリー・ウォント」「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」「ワンダフル・ワールド、ビューティフル・ピープル」などのヒットで世界的な成功を収め、2010年にはロックの殿堂入りを果たした。ジャマイカ人としての殿堂入りは、ボブ・マーリーさん以外ではクリフさんだけだった。
音楽に加え、1972年の映画「ハーダー・ゼイ・カム」では主演を務めた。ジャマイカの首都キングストンで音楽業界への進出を夢見るものの、最終的には犯罪に手を染める若者アイバン・マーティンを演じた。クリフさんが作詞した楽曲を含む同作のサウンドトラックは米国でレゲエを広め、クリフさんをスターへ押し上げた。
クリフさんは1944年にジェームズ・チェンバースとして生まれた。8人きょうだいの下から2番目で、困窮した環境で育った。教会で歌い、のちにジミー・クリフの名で活動した。61年にキングストンへ移り、わずか14歳で「ハリケーン・ハッティー」がジャマイカのチャートで1位を獲得。その後、キャリアを広げるためロンドンへ渡った。そこでR&Bの要素を取り入れた初のアルバムを制作したのち、ジャマイカに戻り人気を高めた。
のちにローリング・ストーンズ、エルビス・コステロ、アニー・レノックス、ポール・サイモンらとも共演。映画「クール・ランニング」のサウンドトラックでは「アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ」を手掛けた。
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