シシー・スペイセク、偽のブタの血を浴びるのは「ひどかった」　「キャリー」の名場面を振り返る

（CNN） 米国の俳優シシー・スペイセクは、映画「キャリー」（1976年）のブタの血を浴びる有名な場面について「本当にひどかった」と振り返った。

スティーブン・キングの同名小説を原作とする同作が来年で公開50周年を迎えるのを前に、スペイセクはトーク番組「エンターテインメント・トゥナイト」に出演し、撮影時のことを振り返った。作品の公開が約半世紀前で、「驚いた」とも話した。

スペイセクは映画の中でいじめを受ける高校生キャリーを演じた。キャリーは超能力を持ち、物語が進むにつれて力が解き放たれていく。クライマックスでは、ブタの血を浴びせられるという激しいいじめの末に殺意に満ちた怒りが爆発する。

スペイセクによれば、一つだけ印象に残ったことがあった。「映画用の血がどれほどベタベタするものか。あれはひどい、ひどい、ひどいものだった」

一方で、共演者のナンシー・アレンやベティ・バックリー、エイミー・アービング、ジョン・トラボルタ、ブライアン・デ・パルマ監督との仕事は楽しかったと語った。

「自分の仕事に本気で打ち込んでいる人たちと一緒に働けるのは素晴らしいこと」

現在、スペイセクは、リン・ラムジー監督、ジェニファー・ローレンス主演の新作映画「Die My Love（原題）」に参加している。

映画「キャリー」が今も多くの人の心に響く理由について、スペイセクはこう分析した。「あの時期、中学から高校にかけては、多くの変化を経験する。どんな人にも必ず『キャリー』が内面に潜んでいる」「傷ついた10代の自分を抱えている。本当につらい時期だ。成長は難しい。胸が張り裂けそうになる。あの映画はまさにその核心を突いていた」