(CNN) アフガニスタン北部で発生したマグニチュード(M)6.3の地震で、少なくとも20人が死亡したほか、数百人が負傷した。アフガニスタンの誇る歴史的なイスラム礼拝所「ブルーモスク」にも被害が出た。
米地質調査所(USGS)によると、地震は3日未明、北部の都市マザリシャリフ近郊で発生し、震源の深さは約28キロだった。
現地では大規模な捜索・救助活動が続いている。国防省が公開した映像には、がれきの中から少女が救出される様子が映っている。軍の報道官によると、少女は重体で病院に搬送された。
CNNが位置を特定したSNS映像で、マザリシャリフの象徴的存在であるブルーモスクが損傷したことが明らかになった。建物の基部にがれきが散乱している様子が確認された。
ブルーモスクはアフガニスタンの建築遺産の一つであり、主要な巡礼地でもある。イスラム教第4代カリフで預言者ムハンマドの娘婿アリーの墓所と信じる人もいる。
首都カブールを含む少なくとも9州で停電が発生した。主要な電力供給元であるウズベキスタンからの送電線が断たれたためだという。国営電力会社DABSによると、タジキスタンからクンドゥズ州への送電線も切断され、同地は停電に見舞われた。復旧作業が急ピッチで進められているという。
政府当局は死者を20人と発表した。世界保健機関(WHO)は4日朝の最新情報で、北部のバルフ州とサマンガン州で負傷者が860人を超えたと明らかにした。前夜の600人余りから増加した。アフガニスタンの災害当局によれば、捜索・救助活動が続いているため、犠牲者はさらに増えるおそれがある。
国連は、現地にチームを派遣し、被災状況の把握と緊急支援の提供を進めていると発表した。
アフガニスタンではここ数年、相次ぐ地震で数千人が犠牲になっており、USGSのモデルによると、今回の揺れも数百人の死者をもたらすおそれがあるという。
貧困にあえぐアフガンでは、2021年の駐留米軍の混乱した撤退とそれに続くタリバンの政権奪取以降、国際支援の不足により自然災害への対応力がさらに低下している。
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