ロサンゼルス(CNN) 米大リーグのドジャースが2年連続でワールドシリーズ(WS)を制したことを祝うパレードが地元ロサンゼルスで開かれ、数千人のファンが通りを埋め尽くした。
市中心部は数時間にわたり事実上の閉鎖状態となった。青のユニホームに身を包んだ選手たちは家族や友人とともに2階建てバスに乗り込み、ファンの声援に応えながらトロフィーを掲げて進んだ。
多くの人にとって、今回の優勝パレードは家族の一大行事でもあった。アレハンドロ・アルバさんと息子のジェイエンくんは午前4時に到着して最前列の席を確保した。パレード開始の7時間も前だった。
「去年は仕事が忙しくてこられなかった。上司には『行くべきだった』と言っていた。でも今年は上司に『行かなきゃだめだ』と言った」とアルバさんは話した。「息子には連れて行くと約束した。『今日は学校に行かなくてもいい。怒られるかもしれないけど、今日はここにいるんだから』と言った」
熱狂的なファンで「ブルー・フー」と名乗る人物は、トロント・ブルージェイズが本塁打を祝うときに着るジャケットを模した記念のジャケットを自作。ドジャースの歴代優勝を彩るワッペンをあしらった。
今季のワールドシリーズは手に汗握る大接戦だった。そのぶん、勝利の味は格別だという。
ドジャースは1日の第7戦で歴史的な逆転劇を演じた。試合は九回にミゲル・ロハスがソロ本塁打を放って4対4の同点に。延長十一回にはウィル・スミスが勝ち越し本塁打を放ち、初めてリードを奪った。エースの山本由伸が最後を締め、併殺打で試合を終わらせた。山本はシリーズ3勝を挙げ、チームを連覇に導いた。
ロサンゼルス市にとっては、夏の初めから米移民税関捜査局(ICE)の取り締まりが始まって以降、苦しい状況が続いていたが、ドジャースの優勝はファンにとって待望のお祭りとなった。
「祝福、家族、団結、そしてチャンピオンシップ。ほかに何を望むことがある?」とブルー・フーさんは話した。
パレードはこの後、満員となったドジャースタジアムで続いた。大リーグによると推定で5万2700人がドジャースとともに勝利を祝った。
二刀流のスター、大谷翔平は、ふだんは通訳を介して話すが、この日は英語でファンに語りかけた。
「みなさんは世界一のファンだ」「来年もまた優勝リングを手にする準備ができている」と大谷は語った。
キケ・ヘルナンデスは、これまで3度のワールドシリーズ制覇を経験しているが、ドジャースの地位をはっきりと誇示した。「誰もが『王朝』について尋ねてきた。6年で3度の優勝? 連覇? そう、我々はまさに王朝だ!」
ギャンブルで知られる街ラスベガスも大谷やヘルナンデスに同意しているようだ。ドジャースは2026年もワールドシリーズ優勝の最有力候補とみられている。
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese