女性として初めて自民党総裁、総理大臣に選ばれた高市早苗さん(64)は、どんな人なのでしょうか? 生い立ちや政治家としての歩みを紹介します。
高市さんは奈良県出身。1961年、サラリーマンのお父さんと、奈良県警察に勤めるお母さんとの間に生まれました。著書によると、お母さんはきびしい性格でした。小学校の時にテストで98点を取っても、「うっかりミスをするような人は、人生、かんじんなところで失敗します」としかられたそうです。高校時代はロックとバイクに夢中になりました。
神戸大学経営学部を卒業し、政治や経済界のリーダーを育てる「松下政経塾」で学びました。アメリカに渡り、女性の下院議員の事務所で働きました。帰国後はテレビキャスターとして活躍し、93年の衆議院議員選挙に無所属で立候補して初当選しました。
高市さんがあこがれてきた政治家は、イギリスで初めての女性首相を務めたサッチャーさんです。経済の自由化を進めた一方、弱者を切り捨てたとの批判もあり、「鉄の女」と呼ばれました。高市さんはサッチャーさんについて「国民から一時的に不人気でも、一生懸命説得する努力を続けていた」と評価します。
96年に自民党に入り、伝統を重んじる保守の考えが強い安倍晋三・元総理らと活動をともに。「終戦の日」の8月15日には戦没者をまつる靖国神社を参拝し、選択的夫婦別姓制度の導入に反発してきました。総務大臣などを歴任し、自民党の総裁選挙では3回目の挑戦で勝ちました。
私生活では、自民党森派(後の安倍派)に所属していた元衆議院議員の山本拓さん(73)と2004年に結婚。17年に「たがいの政治的スタンス(姿勢)のちがい」を理由に離婚しましたが、21年に再婚しました。
日本初の「ファーストジェントルマン」となった山本さんは「あまりパートナーは目立たない方がいいでしょうね。しっかりサポートしていきたい」と話しています。(3面に関連記事)
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