2025 Jul 11 , by:
Top News

【7月11日 AFP】貧困撲滅に取り組む国際NGOオックスファムは10日に公表した報告書で、アフリカ大陸の富豪トップ4の資産は、同大陸の人口7億5000万人の約半数の資産よりも大きいとして、格差の拡大が民主主義を阻害していると警告した。
オックスファムはアフリカ大陸一の大富豪としてナイジェリアの億万長者アリコ・ダンゴート氏のみを名指ししている。
だが、米誌フォーブスによると、アフリカの富豪トップ4には、南アフリカのヨハン・ルパート氏とニッキー・オッペンハイマー氏、そしてエジプトの実業家ナセフ・サウィリス氏が名を連ねている。
オックスファムによると、過去5年間でアフリカのビリオネア(資産10億ドル以上の富豪)の資産は56%増加しており、中でも富豪トップ4の資産はさらに大きく増加している。
報告書によると、世界で最も不平等な国トップ50のうち、ほぼ半数がアフリカ大陸にある。
オックスファムは報告書で、政府の政策は貧困層に不利で、アフリカ大陸の超富裕層がさらなる富を蓄積する余地を与えていると指摘。
「アフリカ諸国の大半は、超富裕層に効果的に課税し、不平等に対処するために、累進課税を十分に活用していない」と続けた。
一方で、格差拡大の原因として、は国際通貨基金(IMF)の「逆進的な」政策と不正な資金流入、特にタックスヘイブン(租税回避地)を利用した国外への資産隠しも指摘した。
オックスファムは、不平等は民主主義と貧困削減を阻害し、気候変動危機を悪化させており、富裕層による「国家捕囚(公益ではなく彼ら自身に有利になるように国家の意思決定プロセスに大きな影響を与えること)」が「貧困層に有利な政府の政策と公共機関の有効性」を損なっていると述べた。(c)AFP
This is the title
This is the content
Ok
Cancel