
(CNN) サッカーのイングランド・プレミアリーグのリバプールとポルトガル代表でプレーしたスター、ディオゴ・ジョタ選手がスペインでの自動車事故で弟と死亡したのを受け、ファンや元チームメート、サッカー界から悲しみの声が相次いでいる。ジョタ選手は28歳だった。
ポルトガルサッカー連盟(FPF)は3日午前、訃報(ふほう)を確認した。
ジョタ選手は昨季、リバプールでプレミアリーグを制し、ポルトガル代表としてもプレー。2週間前にルテ・カルドーゾさんと結婚したばかりだった。夫妻には3人の子どもがいる。
事故はスペイン北西部のサモラ県セルナディージャで発生した。FPFによると、ジョタ選手の弟アンドレ・シルバ選手も死亡した。シルバ選手は25歳で、ポルトガル2部ペナフィエルでプレーしていた。
スペイン治安警備隊は声明で、調査では「追い越し時にタイヤが破裂したことによる交通事故の可能性が示されている」と説明した。事故は現地時間午前0時30分に発生した。
車はその後、炎上したという。スペインメディアによると、車はランボルギーニだったとされる。
FPFは声明で「ディオゴ・ジョタと弟アンドレ・シルバが今朝スペインで亡くなったことを知り、FPF、そしてポルトガルサッカー界全体が打ちひしがれている」と述べた。
「代表チームでの出場数が50試合近くに上るジョッタは素晴らしい選手というだけでなく、並外れた人物だった。チームメートからも対戦相手からも尊敬を集め、周囲に喜びを広げ、地域社会で言及される存在だった」とも述べた。
ジョタはポルトガル代表として49試合に出場し、2019年と25年のUEFAネーションズリーグを制した。
リバプールがプレミアリーグ王者に輝いたシーズンでも要の役割を果たし、26試合に出場、6得点4アシストを記録した。
ポルトガルのパソス・デ・フェレイラでキャリアをスタートさせ、その後スペインのアトレティコ・マドリードへ移籍。アトレティコ時代にポルト、続いてウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(ウルブス)に期限付き移籍し、ワンラダラーズをチャンピオンシップからプレミアリーグ昇格へ導いた。
ウルブスでの活躍が認められ、20年にリバプールへ完全移籍。プレミアリーグに加え、FA杯とリーグ杯も制した。
リバプールは声明で、「ディオゴ・ジョタの悲痛な死に打ちひしがれている」と表明。「当面、これ以上のコメントは差し控える。ディオゴとアンドレの家族、友人、チームメート、クラブスタッフは想像を絶する喪失を受け止めようとしているところであり、プライバシーの尊重を求める」と続けた。
ポルトガル代表主将のクリスティアノ・ロナルド選手はX(旧ツイッター)で、最近UEFAネーションズリーグを共に制したジョタ選手の死を悼んだ。
「不条理だ」「つい先日まで代表チームで一緒いたのに。君は結婚したばかりじゃないか」とロナルド選手はつづり、「君の家族と妻、子どもたちに哀悼の意と世界中の力を送る。君はいつまでも一緒にいるだろう。安らかに眠れ、ディオゴとアンドレ。我々は全員、君を忘れない」と書き込んだ。