2025 May 20 , by:
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【5月20日 AFP】米三大ネットワークの一つ、CBSテレビのニュース部門トップであるウェンディ・マクマホン最高経営責任者(CEO)が19日、辞任を発表した。トランプ政権との法的およびビジネス上の確執が続く中で、「ここ数か月は困難だった」と退任の理由を述べた。
ドナルド・トランプ大統領は昨年の大統領選を前に、民主党候補カマラ・ハリス前大統領のインタビューを巡って、CBSの親会社であるメディア大手パラマウントを相手取り、200億ドル(約2兆9000億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしている。
トランプ氏は、CBSの番組「60ミニッツ」で放映されたハリス氏のインタビューが、「恥ずかしい回答」を編集で削除するかたちで放送されたと主張している。
法律専門家らは、この訴訟は法的根拠が乏しく、裁判となった場合は憲法で保障された報道の自由により、CBS側が容易に勝訴するだろうと見ている。
しかし、パラマウントは米映画製作会社スカイダンス・メディアとの合併を成立させるには連邦政府の承認が必要なことから、トランプ氏側との和解に向けて協議を開始した。
マクマホン氏は社員向けの退任メッセージで、「この数か月は非常に困難だった」と述懐。「今後の方向性について、会社と私の考えが一致していないことが明らかになった。私が身を引き、この組織が新たなリーダーシップのもと前進すべき時だ」と語った。
一方、ニュース専門局CNBCは事情に詳しい関係者の話として、パラマウントのジョージ・チークスCEOが17日にマクマホン氏と面会し、辞任を求めたと報じている。
CBSでは先月、「60ミニッツ」のエグゼクティブ・プロデューサーであるベテラン記者ビル・オーウェンズ氏も、番組の編集方針に対する干渉を理由に辞任していた。(c)AFP
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