
公共交通機関の利用促進につなげようとお得なチケットが登場です。
宮崎市は、市内を走る路線バスと鉄道が一日乗り放題となる期間限定のデジタルチケットを発売すると発表しました。
発売されるのは、宮崎交通・JRと連携した1日乗り放題チケット「みやざきマルっと1DAYフリーパス」です。 これは、さまざまな移動手段を組み合わせてルート検索や予約、それに、決済までをワンストップでサポートする「my route」アプリから購入できるデジタルチケットで、価格は中学生以上が500円、小学生が250円です。 チケットは、来月の土曜・日曜・月曜に使うことができ、宮崎交通のバスの宮崎市内の停留所間と、JRの宮崎市内の駅間で利用することができます。 この事業には570万円の予算が活用され、宮崎市の清山市長は8日の定例会見で、市内の公共交通機関の利用者数は、コロナ禍以降、大幅に減少し、特に路線バスはコロナ前の8割程度にとどまっていると指摘。
チケットを市民だけでなく観光客にも利用してもらい、公共交通の活性化につなげたいとしています。 (宮崎市 清山知憲市長)
「学生や観光客の皆さんもご利用いただけるので、電車やバスに親しんでもらい、こうやって乗れば便利だなということを実感してもらい、交通手段の変化が生まれるとありがたい」 チケットは今月26日からおよそ4300枚が発売されます。
実際にどれくらいお得になるのか。宮崎大学木花キャンパスの近くに住む大学生のケースで考えてみます。 大学生のタケフミさんは、週末に宮崎駅近くのカフェでアルバイトをしているため、自宅の最寄り駅の木花駅から宮崎駅まで電車で往復しています。 通常では、木花駅から宮崎駅まで電車で片道340円のため、往復で680円の交通費がかかります。 時給制で働くアルバイトの学生さんにとって、この出費は大きいのですが、「みやざきマルっと1DAYフリーパス」を利用すると、交通費は往復で500円となるため、1回のアルバイト通勤でも180円お得になります。 ついでに、アルバイト終わりにイオンモール宮崎までバスで往復して買い物に行くと、通常は片道250円ですが、これは、バスと電車の一日乗り放題チケットなので買い物の交通費はかからないということになります。 チケットの利用は、今回は6月の1か月間で、土曜・日曜・月曜のみですが、宮崎市では、6月の利用実績などを踏まえ、9月と11月の利用分も利用曜日などを検討して販売する予定にしています。