
【4月26日 AFP】ボクシング、ミドル級のクリス・ユーバンク・ジュニア(英国)は、英ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで26日に行われる宿敵コナー・ベンとの因縁のファイトに向けた前日計量をクリアできず、37万5000ポンド(約7160万円)の罰金を科されることになった。
キャッチウエートで行われるこの一戦の契約体重が160ポンド(約72.57キロ)であるのに対し、ユーバンク・ジュニアは1回目に0.2ポンド(0.09キロ)、2回目も0.05ポンド(0.02キロ)をオーバーした。対するベンは、156.4ポンド(約70.94キロ)で制限を大幅に下回った。
水分補給条項によると、試合当日の朝には体重を10ポンド(4.5キロ)以上増やすことができず、これに違反すればユーバンク・ジュニアはさらなる罰金が科される。
ユーバンク・ジュニアが前日計量をクリアできなかったにもかかわらず、試合は予定通り実施されることになっている。
前日計量のニュースが流れた後、ユーバンク・ジュニアは「痛みは一時的、栄光は永遠」との言葉を添えて、ホテルで減量している様子を撮影した動画を投稿した。
この動画に対してベンは、「クリストファー、お前は誰をだまし、同情を引こうとしているんだ? 俺はお前が直近3試合、そしてキャリアの大半で保ってきた体重に合わせてやっているんだ。もう言い訳を探しているのか? 体重をクリアできなかったのも、減量の動画を投稿するのも初めてだな」と書き込んだ。
ユーバンク・ジュニアは2月にマンチェスターで開かれた記者会見でベンに卵を投げつけ、罰金10万ポンド(約1910万円)を科されたばかりだった。
両者の因縁は、1990年代に2度戦った互いの父親クリス・ユーバンク・シニアとナイジェル・ベンのライバル関係を反映している。(c)AFP