
(CNN) 米電気自動車(EV)メーカー、テスラは2日、今年1~3月期の販売台数が前年同期比で13%減少したと報告した。創業以来最大の落ち込みとなる。富豪のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)への反発と業界内での競争激化で、製品需要が大幅に失われた形だ。
1~3月期のテスラの販売台数は33万6681台と、前年同期より5万台減少した。販売台数はこの3年近くで最も少ない。
テスラのショールームの外では抗議デモが行われている。参加者は米政府効率化省(DOGE)トップとしてのマスク氏の行動や、トランプ政権の政策に対する反発を表明している。
一部車両の他、充電施設などテスラの施設が破壊される事態も起きており、これによって消費者が購入意欲を失っている可能性もある。
テスラは販売報告の声明で、自社への抗議について言及しなかった。
今回の販売減少はテスラにとって衝撃だ。最近まで同社は、事実上全ての四半期で前年比20~100%の販売増を報告しており、これら伸び率がテスラ株の高騰に寄与していた。ある程度の販売減に見舞われたのは、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による工場閉鎖で打撃を受けた2020年が初めてだった。
それでもテスラは、昨年の年間販売台数で初めて前年割れを報告。同社アナリストは今年1~3月期の販売台数を35万台と控え目に予想していたが、結果はその数字をも下回った。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は2日、顧客向けのメモの中で、市場予想を下回るテスラの前四半期の業績について、マスク氏がテスラに与えているダメージの一例と指摘。マスク氏にとっては、ブランドの危機に対処するための正念場が続くとの見解を示した。
CNNが先月行った世論調査によると、マスク氏を好意的に評価する米国人は35%、否定的に評価する米国人は53%だった。