
物価高の中、大手スーパーでは、手頃感のあるプライベートブランドの開発が進んでいます。一方で「安さ」で勝負せずに、売り上げを大きく伸ばしているスーパーがあります。高くても売れるワケとは?
■大手スーパー各社は「コスパ」勝負
記者
「こちらのチーズカレーとハンバーグのワンプレート、1つ321円です。さらにデザートや飲み物を足しても、500円以内で収まるんです」
コスパの良さが魅力のプライベートブランド。イオンでは2日から321円のパスタとハンバーグのセットなどの冷凍ワンプレートを発売します。
イオントップバリュ株式会社 森常之 取締役副社長
「過去最多75品目の値下げを実施したい」
9日からはマヨネーズやウインナーなどのプライベートブランド75品目を、10円~200円ほど値下げするということです。
お客さん
「安いと思います。1品だけじゃだけじゃなくて2、3品入ってるので、だいぶお得だと思います」
大手各社が勝負するのは“お手頃感”。目玉の一つが餃子です。キャベツの端材や餃子の余ってしまった皮を活用することで、一般的な商品よりも1~2割安く販売できるといいます。
一方、お値段以外で勝負するスーパーがあるんです。
■高くても売れる食品スーパー
山形純菜 キャスター
「静岡県掛川市にやってきました。地元の方に大人気のスーパーがあるということで、早速行ってみましょう」
山形キャスターがやってきたのはフードマーケット「サンゼン」。
山形キャスター
「まるかわ餃子こちらです、とありますね」
担当者
「うちの1番人気の餃子になります」
山形キャスター
「どれくらい売れるんですか?」
担当者
「なんと1週間で1000個」
1週間で1000個も売れるというこちらの餃子、お値段は20個入りで951円と少々お高めですが、それでもお客さんは…
常連客
「(餃子)一粒が充実しているので、ぱんぱんに入っているので、確実にリピートしています。ちょっと値段が張っても、珍しくて美味しそうだなとか思うと。時々偵察に来て買いに来る感じです」
サンゼンは静岡・掛川市に一店舗しかない超ローカルなスーパー。「ちょっとお高め…でも買いたい!」そんな商品は他にもあります。
こちらのハンバーグは4個入りで1922円。
山形キャスター
「ちょっと手にとってもいいですか?」
「持っただけで重いくらい、ボリュームも…すごいです」
つなぎは一切使用していない牛肉100%のハンバーグは、地元の人に送ってもらって食べているという熱心なファンがいるほど人気。
また、こちらの地元人気店の冷凍ラーメンは一食1000円。お店以外で唯一食べられるのが高くても人気のヒミツです。
フードマーケットサンゼン 滝浪航太さん
「今競合がどんどん進出してきてる中で、価格競争だと絶対勝てないので、そこ打破するには、うちでしか見ることができない商品だとか、美味しさ、楽しさにこだわった」
■“朝獲れ”生シラスや桜エビ、時にはマンボウも店頭に
山形純菜キャスター:
スーパーの平均客単価は、平日で2094円、土日祝は2438円だということです。
※2024年 スーパーマーケット年次統計調査報告書より
静岡県掛川市のフードマーケット「サンゼン」では、客単価は3100円だそうで、平均より高くなっています。国内には1店舗のみだそうです。
ちなみに冷凍餃子は20個入りで、951円です。安くないように感じますが、大手スーパーとは違う形で、このスーパーは人気を集めています。
井上貴博キャスター:
一般的には「安さ」を前面に出したりしますが、このスーパーでは違うんですね。
山形キャスター:
このスーパーに来れば買えるので非常に人気で、遠方から来る人も非常に多いので、一度に多く買い物をするということで、客単価が高いんだそうです。
サンゼン 滝浪航太さん
「価格競争だと絶対に勝てない。『きょうは何だろう?』という驚きや楽しさのある品揃えやお店作りにこだわっている」
掛川市のサンゼンでは、“朝獲れ”の生シラスや桜エビ、時にはマンボウも売っています。
井上キャスター:
(マンボウが)売っていたとしても、買ってどうすればいいのでしょうか。
山形純菜キャスター:
当初、そのまま売ったみたいですが手にとる人がいなく、解体・捌いてから売ったら、すべて完売したということです。
■技能実習生が作る“本場の味”が人気 インドネシアにもオープン
山形キャスター:
お惣菜も充実しています。
インドネシア料理「ナシゴレン」(646円)も人気で、インドネシアからの技能実習生が作っていて、本場の味が楽しめます。
そして、帰国した実習生が活躍できる場所として、2025年2月、インドネシアに「SANZEN」をオープンしました。
井上キャスター:
日本で腕を磨いた技能実習生が母国に戻って、スタッフリーダーとして働いているということですね。