トルコ五輪スキー選手のベルキン・ウスタさん死亡、２４歳　父親とホテル火災で

（ＣＮＮ） トルコのホテルリゾートで発生した火災で、五輪出場経験を持つスキー選手ベルキン・ウスタさん（２４）と父親が死亡したことが分かった。オスマン・アシュクン・バク青年スポーツ相が２７日、ＳＮＳで明らかにした。

ウスタさんの父親はトルコのスキー・スノーボード教師協会の会長で、スキーの代表選手に選ばれた経歴も持つ。２人はトルコ北西部ブルサのウルダーにあるホテルに滞在していた。

バク氏はＸ（旧ツイッター）で「北京冬季五輪でトルコを代表したベルキン・ウスタさんと、その父親で元代表選手のヤヒヤ・ウスタさんがブルサで起きた火災により亡くなったと知り、深い悲しみに包まれている」と言及。犠牲者や遺族らに弔意を示し、天国が安息の場所となることを願うと表明した。

トルコ国営アナトリア通信によると、火災発生を受け、救助隊員１１０人が現地に派遣された。その後ホテルの支配人が身柄を拘束されたという。

ＣＮＮはホテル支配人や現場のホテル、地元警察、地元知事の事務所にコメントを求めている。

アナトリア通信によると、やはりホテルに滞在していたウスタさんの母親は一命を取り留め、病院に搬送された。

地元検察はアナトリア通信に対し、支配人はホテルの裏手にあるカフェテリアでウスタさん一家とバーベキューをした後、ホテルを離れたとしている。

ウスタさんは２０２２年の北京冬季五輪にトルコ代表として出場。大回転で４３位となり、回転競技では途中棄権した。