
マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」の運用が24日から始まりました。
取得や切り替えは任意となっていますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
24日から運用が始まった「マイナ免許証」
マイナンバーカードのICチップに運転免許証の番号や有効期限、それに、顔写真などが記録されていてマイナンバーカードと運転免許証が一体化されています。
宮崎市の運転免許センターには専用の窓口が設けられ、受付開始の午前8時半になると手続きをする人が次々に訪れていました。
(「マイナ免許証」を取得した人)
「二つあるよりも一つの方が自分で保管するのに便利かなと」
「一つにまとめれば、かなりメリットがあるかなと思って。一枚になりましたし、保険証とも一緒に使えるので、そこは活用していきたい」
マイナ免許証の取得や切り替えは任意となっていますが、これまで通り従来の運転免許証のみか、「マイナ免許証」のみ、もしくは、従来の運転免許証とマイナ免許証の2枚を持つかを選択することができます。
「マイナ免許証」のメリットの一つが運転免許証の取得や更新時の手続きの簡略化や手数料の安さ。
「マイナ免許証」のみを持つ場合は、住所が変更になった際、警察署へ行く必要はなく、役所に届け出るだけで住所変更を行うことが可能となります。
また、「マイナ免許証」のみ取得、更新する際の手数料は2100円と従来の免許証のみを更新するより750円安くなっています。
また、「マイナ免許証」を持っている優良と一般ドライバーは、免許更新時の講習を自分のパソコンやスマホなどを使ってオンラインで受けることができるということです。
(宮崎県警察本部運転免許課 高橋達也課長補佐)
「ライフスタイルやマイナンバーカード本体の有効期限に合わせて、最もご自身が利用しやすい免許証の持ち方を選んでいただければと思います」
「マイナ免許証」の手続きは、県内すべての警察署または運転免許センターで行うことが可能で、県警察本部運転免許課によりますと、初日の24日、トラブルなどは確認されていないということです。
メリットもある一方、注意点もあるようです。
カーシェアリングを利用したり、海外で運転したりする場合、引き続き、従来の免許証の携帯が求められるケースがあるということです。 また、マイナンバーカードの更新情報が自動的に「マイナ免許証」に反映されるシステムは、今年秋以降に運用されるということです。
そのため、現在、マイナンバーカードの情報を更新した場合、再度、マイナ免許証の手続きをする必要があります。