
アンコンは、アンコンシャスバイアス(unconscious bias)の略で、「無意識の思い込み」のことです。
私たちは、何かを見たり聞いたりした時、無意識に「きっとこうだ」と思い込むことがあります。アンコンが原因で、人を傷つけてしまうかもしれません。それに気づいて「ごめんね」と言えたらいいですね。また、「自分には無理だ」というアンコンをなくせば、「挑戦してみよう!」と思えることが増えるかもしれません。
一人一人が、生き生きと自分らしくいるために、「これって、私のアンコン?」を合言葉にしていきましょう。
◆今日のテーマ
8月に東京都内で開催された小学生向けのイベント「ハットニャール博士の研究所」は、「自分の中にある無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)に気づこう!」がテーマでした。
「性別に対して何かを決めつけていないだろうか?」と自分の行動を振り返ったり、「物語のめでたし、めでたしって本当かな?」と話し合ったり。六つの題材から、アンコンに気づこうとすることの大切さを考えました。
今回は、イベントの題材の一つになった「アンコンかるた」=写真<下>(した)=について紹介します。
かるたの会場では、上の写真のような、アンコンシャスバイアスをテーマにした「かるた遊び」を楽しみました。そして、選んだ絵札を元に、「自分にも似た経験があるだろうか?」と話し合いました。
参加した子どもたちからは、「経験がないから無理だと思ったけれど、チャレンジしたらできたことを思い出しました!」という発言や、「かるたを通して、自分なりのリーダーでいいんだと思えました!」という発表がありました。
「アンコンかるた」を制作したパナソニックインダストリーの藤嶋綾乃さん=写真<左>(ひだり)=からは、「ふとした時に、これってアンコンかな?と思い出してもらえたらうれしいです」というメッセージが寄せられました。<イラスト・とかさち>
アンコンシャスバイアス研究所は、小中学生のみなさんと一緒に「アンコンかるた」を作ります。ぜひ、かるたの絵札と読み札を考えてみてください。たくさんのご応募をお待ちしています。
詳しい案内はウェブサイト(https://www.unconsciousbias-lab.org/karuta)から。右のQRコードからもアクセスできます。
「これって、私のアンコンシャスバイアス?」と気づいたことを、ぜひ編集部に送ってください。住所、名前、学年、電話番号を必ず書いてください。送っていただいた内容は、紙面で使用する場合があります(送り先は1面を見てね)。
「アンコンシャスバイアスに気づこうとすることの大切さ」を日本中に広めることを使命に活動中! 趣味はワンコ2匹と遊ぶこと。福岡市出身。
「あなたらしく」では、さまざまな人を理解し尊重するとともに、自分自身も大切にできるような視点を伝えます。タイトルは、ダウン症のある鈴木俊太朗さんが描きました。