高知県の濵田省司知事は、引き上げに伴う財源確保について、「地方に迷惑をかけない形で国に財源措置を強く求めていく必要がある」と改めて述べました。 高知県によりますと年収103万円の壁を178万円に引き上げた場合、県と市町村あわせて220億円規模の減収が見込まれています。濵田知事は以前から、「極めて甚大な影響が地方財政におよぶ」と懸念を示していて、29日の会見でも「国レベルで地方財政に悪影響を及ぼさないよう検討してほしい」と述べました。 （濵田省司 知事）
「決して地方に借金しておいてくれという形での穴埋めではなく、地方に迷惑をかけないという形で、財源措置を考えてもらうことを強く求めていく必要がある」 その上で濵田知事は「政策目的の明確化、ターゲット、引き上げ幅の圧縮など国レベルでよく検討してほしい」としています。このほか12月6日開会の県議会12月定例会に、医師の労働環境の改善を支援するための費用を含めた4億3400万円あまりの補正予算案を提出することが発表されました。
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