12月2日から新規発行が終了する「健康保険証」についてです。政府は、「マイナンバーカード」と「健康保険証」を一本化する「マイナ保険証」への移行を進めていますが、一体、どのようなものなのか、改めてお伝えします。 ポイントが付与されるキャンペーンで、すでにマイナンバーカードをお持ちの人も多いかとは思います。改めて、「マイナンバーカード」とは、こちら。 12桁の個人番号=マイナンバーのほか、氏名や住所などが記載された顔写真付きのカードで、本人確認の際の証明書として使えるほか、インターネットで納税の手続きなどをすることができます。 2016年1月から各市町村が窓口となりカードの発行を受け付けていて、2024年10月末時点での高知県内の保有者数は、人口の7割にあたる“48万9515人”にのぼっています。 そうした中、12月2日からは私たちが医療機関などで使っている「健康保険証」の新規発行が“終了”となります。マイナンバーカードと一本化された「マイナ保険証」への移行が進められているんです。 「マイナ保険証」に移行していない方にとっては、「12月から健康保険証がないと医療費が10割負担になってしまうのでは」と思われるかもしれませんが、いったん、その心配はありません。 今の健康保険証は、①「有効期限」まで、そして最長では②「2025年12月1日まで」利用が可能です。 一方、「マイナンバーカードを持っていない人」と、「マイナンバーカードを健康保険証として登録していない人」には、代わりに「資格確認書」が発行されることになっています。「資格確認書」は健康保険証の発行機関から送られ、これまでの保険証と同様の使い方ができます。 マイナンバーカードを「マイナ保険証」として使うためには、“登録”が必要です。
登録には“3つの方法”があり、
(1)医療機関や薬局にあるカードリーダーから。
(2)パソコンやスマートフォンを使って「マイナポータル」から。
(3)セブン銀行のATMから。
…となっています。 「マイナ保険証」をめぐっては、「誤表示」や「負担割合の誤り」などのトラブルが報告されていることも事実ですが、高知市の担当者は、「過去の受診情報を提供することでより良い医療が受けられる」と話します。 (高知市役所中央窓口センター マイナンバー担当 山﨑 貴 係長)
「医療機関を受診する際に、情報提供に同意することで、過去に受診した医療に関する『処方箋』や『健診の内容』を医療機関に提供できるようになり、より正確な受診をすることができるのが一番のメリットです」 現行の保険証の新規発行終了に伴い、高知市役所には、1日に20件ほどの問い合わせがあるといいます。「保険証の利用登録をしているかどうかわからない」、「登録の方法は」などの内容が多いということです。 (高知市役所中央窓口センター マイナンバー担当 山﨑 貴 係長)
「まずはスマートフォンを利用すれば、マイナンバーカードを使用して自身が利用者登録できているか確認ができます。ただ、機械の操作が難しい場合、市役所に来てもらえば、こちらで確認できますので、一度、問い合わせをもらえればと思います」 「マイナンバーカード」については、運転免許証と一本化させた「マイナ免許証」についても2025年の3月24日から運用が始まることが決まっています。 様々な機能が加わる一方、「機器トラブル」や「使い方・登録方法の周知」という“課題”もありますので、様々な声を聞きながら移行していってほしいと思います。ここまで、「マイナ保険証」についてお伝えしました。