【10月10日 AFP】米フロリダ州に上陸した大型ハリケーン「ミルトン(Milton)」。上陸の直前、州内オーランド(Orland)のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(Walt Disney World Resort)では、悪天候のため閉鎖される前にアトラクションを楽しもうと、駆け込みで来園する人々の姿が見られた。
ディズニー・ワールドは、同州西側から約95キロ内陸部にある。雨が強まったり弱まったりを繰り返す中、数十人が施設を訪れた。
英スコットランドから訪れたというマクドナルド一家は、ホテルで嵐をやり過ごす前に「数時間」だけ楽しむつもりだとAFPに語った。
開園から約1時間後、駐車場は空きスペースが目立ち、また周辺にあるホテルからの送迎バスの利用者もほぼいない。
それでも、リゾートのスタッフは総出で、来園者をスムーズに誘導する用意ができていた。
州最大の従業員を抱える同リゾートは、9日は午後2時で閉園し、ハリケーンの影響次第では10日も閉園する可能性があると発表していた。
一方、ホテルは営業を続けており、長期滞在の観光客や数千人の避難者を受け入れている。
ハワイ州マウイから夫と子どもと共に6日にフロリダ入りしたリンジー・ムーアさん(42)も、そのうちの1人だ。
ムーアさんは「キャンセルを考えたが航空会社が応じてくれなかった」とAFPに話す。
また、太平洋に浮かぶマウイ(Maui)島住まいで大嵐には慣れているとしながら、「ここは安全。せっかくだし、楽しむのもありかなと思った」と言い、短縮営業の施設へと向かった。
セキュリティーゲートの前で出会った、カリフォルニア州サンディエゴから来たという77歳のジェニファー・リズカーノさんも、44歳の娘と一緒に施設を満喫しようと考えている。
「(ハリケーンは)まだ来ていない」。いつもは混雑しているアトラクションを少人数で楽しめることに興奮していると話した。(c)AFP