2023 Dec 04 , by:
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数年前、家を引っ越した。50 年住み慣れた小さな家だったが、いざ引っ越しとなると、使っていない道具がごろごろ出てきて、あらためてものの多さにびっくりした。道具にしろ、本にしろずいぶん多量に所有していて、これを使いこなし、読みつくすには多量の時間がかかる。あと何年生きられるだろうと人生を逆算してみて、この物最はムダだなぁと引っ越しのトラックの助手席で考えた。私は世間の人よりはものの所有欲が強いとは思っていない。むしろものをもたないほうと思っているが、それでもものが多過ぎるのである。 昔、「預かりものの思想」と言った人がいる。人はぽつんと生まれて、ぷつんと消えていく。家や土地、道具にしても、いくら自分の所有だとカんでみても、死んでしまえばもっていけない。いずれは世の中に返していかなければならない。このわずかな人生の時間の中で、(2)それを楽しむしかないのだ。空気や水と同じように、土地も家も道具も、あらゆる諸物は世の中から預かって、生きている間だけ借りているのだ、という考えだった。たしかに、私たちはものへの所有欲が強い。車をもつ、家をもつ、高級プランド品をもつ、携帯電話をもつ、コンピューターをもつ、所有することで満足感を得ている。しかし、所有欲をふくらませるには、どこかで限界があるだろう。「預かりものの思想」は、そういう物欲にかられる私たちに冷水をかける思想だった。
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