人類進化学の研究によると 、現在生きて地球環境問題をおこしている人類は 、現代人 、すなわち学名をホモサピエンスという 種類 で あ る 。 ホモ・サピエンスは今から約20万年から30万年前、アフリカに現れ 、それから広く世界に拡散していって現在ではほぼ全地球上に住んでいる。 その間には人 口も増えた。 人口が増えれば、必要とされる食物や生活物資の量も増える。自然界には自ずからその限界というも の が 存 在 し てい る は ず で あ る が 、 自 然 を 支配 し て生 き よ う と し た 動 物 で あ る 人 間 は 、 食 物 の 栽 培 や 物資の生産を始めた。そして、その生産 (農業生産や工業生産 の拡大によって、自然界の限界を乗り越え、人口を拡大してい った。ふ つうの動物 であれば、一 つの土地にいるその動物の個体数が増えれば、ある時点で集団 の分裂がおこる 。しかし、体に武器というものを持たない動物であった人間は、どうやら100 人、200 人を超える大集団を 作 って生活し、それによ って敵から身を守り、食物も獲得していたように思われる。そして、そのような大集団 をなんとか維持 する個体間関係 を保つことが可能 でもあった。 当然ながら、子どもたちもその大集団の中で育ち、年齢もキャラクターもさまざまなたくさんの他 人たちの中で、その人々のしていることから、言語や概念も含めて、多種多様なことを急速に学びと って成長してい ったと考えられる。つまり、大集団で生活すること、そしてそれが可能であったということが、人間という動物の特徴であった のである。したがって集団の人口増加も「都市」の拡大も、人間にとって有利なことであった。こうして人間の人口は、有史以来ひたすら増えつづけてきた。そしてもはやかなり前から警告されているとおり、今や地球環 境 の 限界を超えてしまってい るのであ る。 だとすれば私たちは今何をしたらよいのだろうか?自然を支配して生きていこうという人間の生きかたを 、今さら変えることは無理だろう。それはライオンに 草を食え、ウマやウシにネズミを食えというようなものである。体の作りからいってもそれは無理である。ではどうしたらよいのか? それには人間が自然というものをもっとよく知り、環境とは何か、それぞれの生きものにとっての環世界というものは何かをもっと深く知るほかはあるまい。
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